フィンガード・オクターブの困難を乗り越える〜指と肘の区別〜

先日も有意義なご質問を下さった、バイオリンを演奏されている小倉徹二さんから、ふたたび質問を頂きました。今回も、私の Facebook からのご質問です。このブログ読者のみなさまからの友達リクエストやご質問、大歓迎しています。 (前回「弓と弦の接点が生み出す、あたかも「ひとりで」の動き」を読む


【質問】

バジル先生。先日は色々とご指導ありがとうございます。

さて、ややムチャぶりな質問です。今回はフィンガードオクターブです。



普通、五度に調弦されたバイオリンでは下の音を差し指と上の音を小指、という具合でオクターブの音程を取るのですが、これは、人差し指と薬指、中指と小指のセットを使って連続した音階をやるものです。



これを曲として使った例が、パガニーニのカプリス17番の中間部。速いオクターブの音階いはこれを使わないと間に合わないのです。

普段こんなものを演奏する必要も機会もは全くありませんが、指の柔軟性を考える上でちょっと音にしています。

自然な形で指を拡張する、そして指番号で言う1-3、2-4をもつれずに使う、という二点を考えたときに、注意点など思いつけば教えてください。別の場面にも応用ができると考えております。

重ね重ねムチャぶりですみません。。。



【回答】


小倉さん

ご質問ありがとうございます。

まず一点目の動画を観て、分かったことがあり、そして自分で調べてこの動画と見比べました。




このテクニックは、手が小さい人ほど苦労しますね。

というのも、手が小さい人は指を目一杯開く事になります。

指の筋肉は肘付近までついてますが、これが混乱の源になりそうです。

指を目一杯開く必要がある場合、指の筋肉の感覚が、肘あたりで強く感じられます。

すると、指の感覚と肘関節の動きがオーバーラップしちゃって、肘関節がすべきことを指でやろうとしてしまいそうになって、悪循環が始まるかもしれません。

肘でやるべきこと、それは手のポジション移動です。


肘関節の開閉で、簡単に指板上の手の位置を変えられます。

ですが、指で手を引っ張って手のポジション移動しているような感じなってしまうのでしょう。

そういう傾向が、やはり私が調べた手が大きいプレイヤーにはなかった。でも移動はちゃんと肘でやっているわけです。

指の仕事は、取りたい幅をとること。
でもポジション移動は肘関節。

この区別が役立つ思います。


【小倉さんからのお返事】

さっそくありがとうございます。わかりやすいですね。私はどちらかというと手の大きい部類なのに、有効利用できていない、ということになります。

このことは、いろんな応用が効くと思うので肝に銘じておきます。

ありがとうございました。大してむちゃぶりでもなかったみたいですね(笑)。

仲間の参考にもなるはずです。
ありがとうございます。

 

 

ジュリアード音楽院やギルドホール音楽院、バークリー音楽院から英国王立音楽大学など世界のトップレベルの音楽教育機関で、演奏家の才能を守り育てるために必須となっている心身教育メソッド「アレクサンダー・テクニーク」。無料メルマガですが、配信内容は豊富で出版されているあらゆる本より分かりやすく、役立ちます。

 

 

日本初の金管専門家でアレクサンダー・テクニーク教師&ホルン奏者、

バジル・クリッツァー が発信するメールマガジンです。

 

「管楽器&アレクサンダー・テクニーク」というテーマで、

 

・アレクサンダー・テクニークが管楽器演奏に具体的に応用

・私のアレクサンダー・テクニークと管楽器の応用を研究の歴史

・レッスンの内容やスケジュール案内

・ワークショップの割引ご招待

 

をメルマガで配信します。完全無料です