ショッキングな事実と向き合って

・森岡尚之さん(トロンボーン奏者・大阪音大卒)

・ブログ:『健やかにトロンボーンを吹く』

 

素晴らしいキャリアを積んだひとたちと一緒に学べる

トロンボーン奏者の森岡尚之です。

 

BodyChance のアレクサンダーテクニーク教師養成コースで学び始めて2年半になります。

 

BodyChanceに入学した時、周りを見渡してみると、僕の年齢は若い方でした。授業に入ると、他の人がレッスンを受ける様子を見たりお互いの学びを話し合ったりするんですが、

既に素晴らしいキャリアを積んできた音楽家たちや、専門の分野を突き詰めてきた人たち、人生の先輩たちがさらに学び向上してゆく光景をリアルタイムで目の当たりにしたことはすごく衝撃的でした!

行き詰まりの学生時代

BodyChanceに入学する前の自分は、明らかに行き詰まっていました。

 

僕は大学でトロンボーンを専攻していましたが、スタミナに自信が無くてソロの曲を通すことがまともにできませんでした。

 

スタミナへの心配や、失敗して周りにどう思われるかばかりを気にして音楽に集中できず、曲の途中で大事な音を外してしまったり、演奏を途中で諦めてしまうことがありました。

 

自分の演奏には、余計な力が入り過ぎていると感じていたので、楽に演奏する方法や脱力するための練習法について調べたりアドバイスを貰って実践していましたが、練習の時には効果を実感できるものの本番の時にはどうしようもなく身体が力んでしまい今度はそのギャップを怖く感じるようになりました。

 

すっかり人前で演奏する自信や喜びを忘れてしまい、卒業試験の演奏もギリギリの成績で大学を出ることになりました。

諦めそうで、悔しい

大学を卒業してからも、生活の環境を変えたり音楽以外の仕事をしたり演奏する場所や人を変えたりして音楽を続けていました。

 

そのおかげもあり身体や心が軽くなったり、視野が広がったり良い面がたくさんありました。

 

しかし、演奏する時の身体の力みやスタミナの問題は解決する糸口が見えないままでした。

 

四年間、専門的に学んだなのに一曲通してまともに演奏できない。

人前に立つと身体がこわばって音を出すこともままならない。

演奏することが喜びや充実ではなく恐怖や苦痛として感じられる。

 

これは僕にとってすごくショッキングな事実でした。

 

『何かがおかしい!』と感じていながらも改善する方法がわからない。ここが自分の限界。

もうこれ以上自分は成長することができないんじゃないかって諦めかけたとき、めちゃめちゃ悔しい気持ちになりました。

 

あがり症で音楽を辞めそうだったひとの活動を見て...

そしてその年を過ごしたら音楽を辞めようと決めた時に、Facebookでバジルクリッツァーさんのブログを見かけました。

 

 

ホルン奏者でアレクサンダーテクニーク教師って何???

 

大学時代にあがり症を経験しホルンを辞めることを真剣に考えた人が、その後プロのホルン奏者として活動したりオーケストラをバックにコンチェルトを演奏したり、そしてアレクサンダーテクニーク教師という仕事をし多くの音楽家にアレクサンダーテクニークを教えていること、そこに至る取り組みや経緯が丁寧に細かくブログに綴られていました。

 

最初はアレクサンダーテクニークが何か?ということよりもバジルさんのプロセスに関心を持ちました。

 

何が足りないか、ではなく

また、アレクサンダーテクニークの発見者、F.M.アレクサンダー本人も、舞台上で声がでなくなってしまい俳優としてのキャリアが危うくなってから、自己観察と分析・実験を繰り返し、その問題を改善したという自身のプロセスを本にまとめていることにも同じように関心を持ちました。

 

心身の再教育と言われるこのメソッドの好きなところは、アレクサンダーテクニークが自分自身の力で学び成長し続けるための強力なツールであるところです。

 

BodyChanceで学び始めて、何をすべきか、何が足りないのかについて考えるよりも、今自分が何をどんなふうにしているかについての気づきがぐんと増えました

 

 

やっているつもりのことと、実際に起きていること

どうしたらもっと効率良くブレスをとれるか。

理想的な姿勢とは何なのか。

効果的な練習方法とは。

逆に有害な練習方法とは。

 

こういったことついてはこれまでもたくさん情報を得てきましたが、

 

『自分が今どんなふうに息を吸って吐いているか』

『自分は今、どうやって構えているのか』

 

といったことについてはほとんど考えたことはありませんでした。

 

感覚的に、感じた通りのことが起きている、感じている通りにやっていると信じることになんの疑いもなかったからです。

 

 

実際にやっていることと、「こうしている」と感じていることの間に『ズレ』があるなんて思ってもみませんでした。

 

このズレに気づき、自分が何をどんなふうにしているかに丁寧に向き合うようになってから、自分が何を求めているか考えたり、自分に必要な情報を選択したり、人から教わったり、学んだりすることが上手くなったと感じます。

 

 

自分らしく学び成長する方法

大学時代やその後の環境で自分が成長できなかったことについては先述しましたが、今思えば学び成長するための環境は十分ありました。

 

でも僕はBodyChanceに入ることで自分が自分のやりたいことのために自分らしく学び成長し続ける方法を理解し始めることができました。

 

音楽家としても人としてもこの2年半大きな変化とともに良い経験もたくさんできました。

 

再びオーケストラや吹奏楽、アンサンブルやソロの演奏ができたことや、吹奏楽で指揮を振らせて頂く機会、レッスンを通して他の音楽家や学生のサポートになれたこと。

 

そしてこれからも自分で学び成長し続けられるという確信を持てていることに喜びを感じています。

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2017年度音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースver1.pdf
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