ひとりひとりの感じ方や考え方を尊重するレッスン

・有吉尚子さん

・洗足学園音楽大学卒業・クラリネット奏者

・ブログ「自由な音楽を求めて」

解剖学や心理学などの知識も活かして現実的で具体的な解決策を探るレッスン

アレクサンダー・テクニークとの出会いのきっかけは、バジル・クリッツァーさんのツィッターでした。

 

実のところ始めは、アレクサンダー・テクニークで何か自分にも変化が起きるかもしれないとは本気では思っていなくて、

 

「アレクサンダー・テクニークって何だろう?」

「良いらしいけどわからないからもう少し詳しく知りたい」

 

という何となくの興味本位でした。

 

しかし、実際に通いはじめてそこで目にしたのは、生徒さんのひとつひとつのお悩みや相談に対して、身体と心でどんなことが起きていて何が関連しているかを感覚やイメージではなく実際の解剖学や心理学などの知識も活かしての現実的で具体的な解決策を探っていくレッスンでした。

ひとりひとりの感じ方や考え方を尊重するレッスン

教える側の経験だけでなく、実際の身体と心の仕組みや働きからアプローチするというのはそれまで見てきたレッスンの形態とはずいぶん違うものだったのでより興味がわきました。

 

また、仕組みとしてはこうだから誰にでもこの解決策が当てはまる!というレッスンではなく、ひとりひとりの感じ方や考え方で違う反応が出てくることを尊重して上手くいかなければ別のアイデアを考えましょう、という方針もわたしには新鮮でした。

 

というのは、それまでアンブシュアや運指など奏法に関することは程度の差こそあっても「正解のやり方はこう」という指導を多く見てきたし自分もそういうところから学んできたからです。

 

奏法指導の謎が解けた

一番印象的だったのは、たくさんの楽器の先生が色んな表現で言う奏法指導の謎がとけたことです。

 

「お腹を使って」

「息のスピードを意識して」

「お尻に意識を」

 

などなど、呼吸については特に目に見えない内臓の動きを伴ったりするのであいまいな表現で言われることが多いのですが、

 

「どこの筋肉をどう働かせて何を引き起こさせたいのか」というそれぞれの比喩を通して何を言わんとしているのかを現実の身体の仕組みに沿って心の中で翻訳することができるようになりました。

 

何年も前のことがやっと意味がわかったというようなことがたくさんありました。

 

これは自分がレッスンをするときにもこの比喩で伝わらなければこう言い換えてみようなど工夫ができるのでとても便利で役立つスキルだと思っています。

 

また、それまではレッスンでは自分の経験したこと・考えてきたことを元に教えていましたが、アレクサンダー・テクニークを通して身体や心・脳の仕組みについての正確な知識を得たことで実際に自分では経験のない生徒さんの奏法上のトラブルについても現実の身体の仕組みに沿った解決のお手伝いができるようになりました。

 

 

 

演奏の質が大きく変わり、周りから「どうしてそんなに鳴らせるの?」と

筋肉や骨格また呼吸の仕組みなどの知識を整理できたことで、自分が演奏するときにしていた無駄なこと、できるのにしていなかったもったいないことに気付くことができて、演奏の質も大きく変わったのを実感しています。

 

具体的に一例として、わたしはよく「太らないから音が鋭いんだ!鳴らないんだ!」と色んな先生からいわれて自分でもそう思っていたのですが、身体の構造の知識と効率的な使い方のサポートをアレクサンダー・テクニークのレッスンから得るようになって、いつの間にか「どうして太ってないのにそんなに鳴るの?」とよく言われるようになっていました。

 

演奏の準備や練習のストレスが激減

緊張する本番などの場面でも変化がありました。

それまでは大事な本番ではかちこちに固まってその上で無理やり吹き込みがちなので、大きな演奏会の翌日は起きられないくらい疲労が残っていることもありそれが当たり前だと思っていました。

 

しかし、身体のどこがどうなっているかな?ということを冷静に見ることができるようになって無意識にこわばるということが少くなりました

 

メンタル面でも緊張しているということを自覚した上で自分は今どうしたいのかな、ということを考えられるようになったので

「やりたいのかやりたくないのか自分でもわからないけどとにかくやらなければ」

というような気持ちになることが無くなり準備や練習へのストレスが激減しました。

 

そのため疲労感が少なくなって本番直後の数日間に演奏したいという意欲が低下することがなくなりました。

モチベーションがフラットに保てるようになったことでこなせる仕事の量は増えたし、ひとつひとつの仕事に向けるエネルギーも増えたので質もよくなっているのを感じます。

 

漠然とした向上心でも、役立つことは必ず見つかる

具体的にケガやトラブルで悩んでいる人の助けになるのはもちろんですが、自分では気付かないことが演奏の質や指導の質にかかわっていることも多くあります。

 

人は自覚している症状がなければ完璧かというとそういうものではないので、何か新しいアイデアはあるかな?という漠然とした向上心をお持ちの方にも必ず役に立つことが見つかると思います。

 

自分と同じ悩みを持つ人のお手伝いをもっとしたい

BodyChanceでアレクサンダー・テクニークを学び始めて2年半ですが、日々まだまだ新しい気付きがたくさんあります。

自分の演奏を常に見直して良くしていきたいということと同時に、自分が持っていた勘違いやお悩みを同じように持つ方の解決のお手伝いをもっともっとしていきたいと思っています。 

 

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2017年度音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースver1.pdf
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