じぶんと同じように震えに悩む生徒さんが、目の前でどんどん良くなっていく喜び

・是澤悠さん オーボエ奏者

・東京藝術大学卒業

プロフィール

なくてはならない手段、身体の使い方、考え方

Bodychanceで学ぶアレクサンダー・テクニークは、今や僕にとって無くてはならない手段、身体の使い方、考え方になっています。

 

以前、通常のレッスンを受講するベーシックコースから音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースに移る時に自分のこれまで、について少し長い文章を書きました:楽器を落としそうなほどの震え

 

そこに書いてあることが今考えていることと殆ど一緒ではありますが、BodyChanceの音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースに入って本格的な学びを始めてから1年が経ち、改めて思うことをお話ししようと思います。

初めて、前向きな情報と現実の改善を与えてくれた

はじめは、僕が楽器を始めてからずっと抱えていた問題である手の震え、数年前には楽器を落としそうになるほど酷くなっていた手の震えを改善させたいのがきっかけでした。

 

様々な手段を尽くしていた時に、そう言えばアレクサンダー・テクニークなんてものがあるな、でもなんか怪しげだな、とは言え、もうやれることは残ってないな…という、追い詰められた状態、もう藁にもすがる思いで体験レッスンに行ったのがきっかけでした。

 

すると、それは想像していた怪しげなものではなく、ずっと建設的で、それまでやっていた習慣的な身体の使い方とは別の方法を提案してくれるという明確なものでした。そして、当時は原因不明だった症状に対して、初めて前向きな情報や改善を与えてくれました

 

そうするうちに、より深い探求をして、自分自身の演奏にもっともっと役立てたい。沢山の専門的な知識を得たい。これらの気持ちがあって、音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースへ入ることになりました。

 

知りたかったことがたくさん、あった

教師養成コースでの学びは、自分自身がこれまで重ねてきた学びをより深く広く進めています。僕の知りたかったことがそこには沢山ありました

 

授業では世界的なアレクサンダー・テクニーク教師である海外講師も含めて何人もの先生方が日によって入れ替わりで担当されます。基本的には通常のレッスン(ベーシック・コース)と同じように、わたしたち生徒自身がのやりたいことを先生たちに見てもらう・助けてもらうことが主体とはなっています。

 

しかし学びを続けている人達だからこそ、先生から受け取れる内容も多くなっていきます。質問もより深いところまで進むことが多く、毎回の授業の内容がとても濃いです。メモもなかなかの情報量になってきました。

 

面白いことに、生徒がやりたいことをやっていくための、各先生方のアプローチも多種多様で、様々なものの見方があり、その時々で提案されるアイディアも違ってきます。生徒のやりたいこと、望みが同じものであっても、です。同じメソッドの中なのにどうしてこんなにちがいがあるの?とも思えることすらありますが、だからこそ、自分が使えるより良い演奏方法を自分で見つけられたり、、選択できる手段も増えてきました

 

音楽家・演奏家として現場で使えることに必ずつながる

そこから更に学びを進めていくと、講師になるための鋭い観察力、豊富な専門的な知識、自分自身の動きの面倒を見ていく(建設的にコントロールする)こと…。いろんなことが求められていきます。

 

ですが、そのどれもが音楽をやるため、音楽を教えていくためのより実務的な内容だと思います。我々、音楽家・演奏家としては、実際の現場で使えることが必要なわけです。BodyChanceの教師養成コースでの学び、体験、気付きは必ずそこに繋がっています

 

自分がアレクサンダーテクニーク講師資格を取得する、というのはまだまだピンとこない話ではありますが、アレクサンダー・テクニークに限った話だけでは終わらない、このコースの良さがそこにあると考えています。

 

具体的に学んだこと

・やりたいことをやるために、「頭が動けることによって→身体全体が付いてきて→目的の行動をしていく」というプランがどんな場面でも有効だということ。

 

・逆に頭を動けないように固めてしまうと、身体全体が動きにくくなるということ。

 

身体の使い方と思考は密接な関係にあること。

 

身体の構造についての理解が深まることによって、自分自身への信頼感が増す。やりたいことをびっくりするくらいにやりやすくなる方法を見つけることが出来ること。

 

・「震えないように」という思考はより震えることに繋がるということ。

 

自分自身が自分にとって一番の味方であり、戦うものではないということ。

 

・演奏において様々な選択肢が生まれ、思い切って取り組めるようになること。

 

・自分の症状はただのあがり症とか身体の力みとかだけで片付けられることではないこと。

 

・そして、その症状にも様々な意味があって、自分の歴史において役に立ってきた、必要だったことすらあるということ。

 

...

 

などなど。

以前は考えられなかったクオリティで演奏が出来る

これらの学びや気付きは、どれも衝撃的で、こういうことをもっと早く知っていれば…と思うことばかりでした。

 

でも、今の自分の歴史があってこそ、理解が出来るのだとも思っています。教師養成コースではこれらの学びを元に、先生方のサポートも受けながら、自分自身で探求していくスピードがどんどん増していくように感じています。

 

ふとした時に、これは…!と気づいて、より良い、使いやすいプランを作っていける瞬間がとても多くなってきました。

 

沢山の学びや気付き、体験、それと医療の力も借りて、以前は考えられなかったクオリティで演奏が出来るようになりました。そして、日々進化、日々変化している実感があります。

 

自分自身の普段の生活での身体の使い方、考え方も大きく変わっていっているので、いろんな場面で楽に感じられるようになりました。

 

今でも演奏において不安を感じることもありますし、緊張も当然しますが、それが音楽をやるための重要なエネルギーとして使えているという実感があります。

じぶんと同じように震えに悩む生徒さんが、目の前でどんどん良くなっていく喜び

もちろん指導をする立場として、自分の行うレッスンのやり方や効果が一番変化があったと思います。

 

生徒さんそれぞれの望みによって、身体の構造に基づいた、より具体的な演奏方法を提案出来るようになりました。

 

 

そして精神的な面についてのサポートも、

 

・普段の練習から意識できることや

・生徒さんそれぞれの思考にあった考え方

・自分自身を責めることなく大事にしていきながら成長出来ること

 

を提案出来るようになりました。

 

例えば、アレクサンダー・テクニークを何も知らない生徒さんにその場ですぐに役に立つ提案も行うことが出来ます

 

今ではオーボエ以外の楽器の生徒さんを見ることも少なくないです。僕と同じような震えや様々な問題に悩む生徒さんが、様々な提案によって、目の前でどんどんと良くなっていくのです。

 

BodyChanceでは楽器問わず、様々な動きについての身体の使い方、相手の観察、思考のあり方について学んでいくので、こういうことも出来るのだと思います。

 

生徒さんと共に成長のプロセスを歩むことが出来ることに幸せを感じています。そして、これからの音楽指導というものにおいて、必要とされていく考え方、とても「使える」メソッドだと感じています。

 

 

自分のこれまでの歴史、自分全部込みで楽器を演奏する

BodyChanceでの学びの中で僕が今現在一番気に入っているのは、

 

『自分のこれまでの歴史、自分全部込みで楽器を演奏する』

 

そして

 

『今を生きる』

 

ということです。

 

音楽が大好きなのに、思うように演奏出来ないという自分の症状によって悩みに悩み続けて、時には自分のことを否定し続けたり、おかしくなりそうになっていた自分。

 

一回一回の演奏機会が苦痛に溢れていた自分。

 

それでも音楽が好きで、いつか自分の音楽を、思う存分演奏したいと思い続けてきたあの時、そしてこれまでの自分。

 

どんなことも全部込みで今の自分がある、と思うと、不思議と勇気やエネルギーが湧いてきて、より自分の音楽が生き生きとしてくるように感じています。

 

自分と音楽との関係がより密接になってきたと感じています。

 

ありがたい事に、今では様々な素晴らしい現場で演奏させていただける機会も増えてきました。これからも、もっと沢山の現場で、素晴らしい音楽家の方々と沢山の素敵な音楽を演奏していきたい。

 

音楽家、オーボエ奏者、そして指導者としての僕自身の活動を続けていくことにおいては、とても大事で、そうやって行くことに意味があると考えています。これがいろんな経験をしてきた自分にしか出来ないこと、そして、今の自分の望みであると言えます。

 

教わったことを使うも使わないも自由!

Bodychanceのアレクサンダー・テクニークはこれからもっといろんな方々に役に立っていくと思っています。

 

しかし、あくまでアレクサンダー・テクニークは手段の一つです。

 

先ほども書きましたが、演奏においては自分が今使える方法、奏法、手段が重要なわけで、それがアレクサンダー・テクニークからのアイディアでなくても上手くいっていれば問題ないわけです。

 

専門的に学んでいたとしても、教わったり提案された考え方やプランを使う使わないも含めて自由に選択できます。ただ、僕にとってはとても役に立つことを知ってしまったので喜んで使っている、というだけです。

 

特に考えなくても自分のやり方が上手くいっているのならそれで何も問題ないと思いますし、ある意味理想的でしょう。

 

もし、演奏や表現活動において、自分自身の身体のことについて何か問題を感じたり、不自由さ、不安、痛みを感じるようなことがある方には、BodyChanceのレッスンや、我々のように教師養成コースで学ぶひと達がそれぞれに行っているレッスンを体験することを強くおすすめします。

 

ぜひ授業に参加してみて

こういう文章や世に出ている本でも様々な学びを進めることが出来ますが、僕自身、実際のレッスンを受けるまでよく分からなかったことも多くありました。
少しでも興味のある方は一度レッスン・授業の見学や体験参加してみると見えてくるものがあると思っています。
 
これからも沢山の素敵な音楽に溢れた人生を歩んでいくために、多種多様な学びや体験をしていきたいと思っています。とても楽しみです。

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2017年度音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースver1.pdf
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