中途半端に終わった夢を乗り越え、自分の能力を生かしたプロフェッショナルに

・嶋村順子さん フルート奏者

・アレクサンダーテクニーク教師

・ブログ「フルートとアレクサンダーテクニーク」

本当に自分らしくいられる方法

わたしは現在静岡市在住ですが、BodyChance教師養成コースでアレクサンダー・テクニークを学び卒業して、2015年度より教師スタッフとしても勤務することになりました。



私の言葉で言うと、アレクサンダーテクニークとは

 

「自分を解放し、自律性を回復させるスキル」

 

です。

 

 

自分が習慣にしてしまった行動パターンや考え方をいったん手放して、本当に自分らしくいるためにどうすればいいのか、を学ぶことができます。

 

自分らしくいられるようになると、いいことがいっぱいあります。まず自分に親切になり、人にも親切になります。自分が自由になって気持ちが軽くなり、その結果ハッピーになれるので、人にもハッピーでいてほしくなります

 


また、あれこれこだわりを持って取り組んでいることが、もっとやりやすくなります。私の場合は、楽器の演奏、家事、趣味の活動、コミュニケーションなどにかなり反映されています。つまり、生活全般にわたって以前よりずっと楽になっています。きっと老化防止にもなるはず、とひそかに期待しています。


 

ひとりひとりが、ガラリと変わっていくレッスン

10年程前まで、ずっと思っていました。

 

「何かやり残している気がする。」

「なんだかこのままでいいのだろうか。」

「かつて持っていた夢があったはず。」

 

主婦業を優先しすぎたせいか、はたまた自分の実力や能力がそこまでだったのか、フルート奏者、フルート講師としての仕事に発展性がなく、どうにも物足りない気分がいつもつきまとっていました。


「大学院に入学したり、留学すれば何か変わるだろうか。」

 

そんなことが思い浮かびました。

 

 

現実には子供もまだ手がかかる年齢で家を空けることなどできるはずもなく、まずは妄想だけでもいいから情報集めをしよう、とちょうどそのころからいじれるようになったパソコンを使ってネットサーフィンを始めました。

 

 

目に留まったのが「モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー」。あの名門モーツァルテウムが、ザルツブルグ音楽祭と共に開く世界最大規模の講習会。そのプログラムの中に「アレクサンダー・テクニーク」の名前がありました。

 

 

「アレクサンダー・テクニーク?」これが私とATとの最初の出会いです。日本語のサイトをあれこれ見ているうちにむくむくと興味がわいてきました。「これ、とっても知りたい。実際に受けてみたい」

 

 

思い出したら止まらない性分の私。いえ、“かつては”そういう「性分だった」私。いつの頃からか自分の希望に蓋をして責任感や義務感を優先していることが多くなっていました。

 

でも、この時はなぜか突き動かされるようにアレクサンダーテクニークのことをどうしても知りたいと思いました。

 

 

そこで、あるアレクサンダーテクニーク教師により東京で開催されていた講座に参加しました。その時のことは今でもよく覚えています。

 

プロからアマチュアまでさまざまな演奏家たちが個々の問題を持って集まっていました。

 

・太鼓がたたきにくい

・歌うと声が出にくい

・ギターで手首に違和感がある

・あがり症で困っている

 

etc...

 

 

まず演奏に役立つ身体の知識(ボディ・マッピング)を勉強しました。簡単な解剖学の本を使っています。解剖学なので人間だれもが持っている構造だということは疑いようもありません。でも、私がこれまで楽器演奏で学んできた身体のイメージとは大きく違う部分や、または全然知らなかった情報が、わんさかありました。

 

 

たとえば、

 

脊椎の形ってどうなってるの?

腕の始まりはどこ?

手の指はどこから動かせるか知ってる?

息が入ってくる気道って、喉のどのあたりを通ってるの?肺の大きさを知ってる?

 

・・・

 

骨格だけでなく、筋肉の動きや内臓の位置まで、知らないことばかりでした。

 

とりわけ頭と首の骨の位置については全くの初耳でした。(頭と首はアレクサンダー・テクニークにおいて重要なキーワードです)

 

この身体に関する真実の情報は音楽大学でも教わったことがなく、私が楽器を演奏するためにやってきたことの中にはほとんど入っていませんでした。私は興奮しました。だって、ものすごく面白いんですもの。


 

 

次に、演奏者ひとりひとりがレッスンを受けます。

 

先生は

 

「この手はこうしてみたら?」

「この動きはこうしてやってみたら?」

 

生徒は皆みるみる楽な弾き方になっていき、本人も驚いています。

 

 

先生がその人の動きの問題点に的確なアドバイスをすると、あっという間に解決してしまうのです。

 

ひとりにわずかな時間しかかかっていません。「なんだこれは!かっこよすぎる!」ますます興奮する私。

 

 

2日間のアレクサンダーテクニーク初体験を終えて家に戻っても、私の興奮は収まりません。実は家庭の事情で日本を離れて、数年間タイのバンコクに住むことが決まっていたのです。もう数か月後にはバンコクの住人。ATを学べるところなどありません。今までならば「仕方ないか。またそのうち考えよう」と諦めるところです。が、今回は違います。

 

なぜだかもうキッパリと決めていました。

 

 

「私、アレクサンダーテクニークの教師になる!」


みなオープンマインドで、居心地がよい。

決断して動き出すと本当に不思議なことに、求めている情報が入ってくるものなんですね。


日本でアレクサンダーテクニークの教師になる勉強ができるところを探していたら、素敵な学校を見つけました。


そこが BodyChance です。


一時帰国した際に、バンコクからネットで申し込んでおいた体験レッスンを受けに行きました。教師養成コースの授業に体験参加するかたちのものでした。



初めて行った講座と似た感じの授業でしたが、大きく違うのはその場の雰囲気でした。


めちゃめちゃ明るく、ラフな感じで楽しいことこの上ないのです。




「これ、授業だよね?」



その雰囲気を作っていたのが、BodyChance校長のジェレミー・チャンス先生です。



ユーモアと暖かさとエネルギーいっぱいの先生。学ぶ人たちもみなオープンマインドです。私は不思議な居心地の良さを感じていました。


また、個人へのアドバイスは親切で敬意を払われた態度でしたし、素人が見てもレッスンのレベルの高さは凄いものだとわかります。


そこで勇気を出して私もアクティビティレッスン(実際にアレクサンダーテクニークを何かに応用するレッスン)をお願いしました。 



フルートを吹く時に私がやっている、演奏には不必要なこと、いっぱい見つけてもらいました。誤解していた身体の知識、いっぱい教えてもらいました。かなりショック。


これで何十年も吹いてきちゃった。これで何十人も教えてきちゃった。どうしよう、すごくショック。


落ち込んで半ば呆然とする私に、生徒の皆さんが言いました。


「遅くなんかないですよ。今から変わればいいんだから」

「来てよかったですね」


と励ましてもらえたのです。



中途半端に終わった夢を乗り越え、自分の能力を生かしたプロフェッショナルになる

2年過ごしたバンコクから完全帰国した私はすぐにBodyChance教師養成コースに入学しました。


アレクサンダーテクニークを学びたい、それも教師になるために学びたい、という決心は珍しく固いものでした。


静岡から東京に通うとなると時間も費用もべらぼうにかかります。それでも学びたい気持ちの方が勝っていました。




なぜなら私には夢があったからです。


「自分の能力を生かしたプロフェッショナルになる」ことが子供のころからの夢でした。


フルートで目指したものの中途半端で終わってしまった自分に納得していなかったのは自分が一番よくわかっています。



アレクサンダー・テクニークを学ぶ人たちには、それぞれいろんな動機があります。


自分の不調を解決したい、

演奏を向上させたい、

指導に生かしたい。


私はアレクサンダー・テクニーク教師という仕事を得ることで「プロフェッショナルになり、それによって社会に役立つことをしたい」という自分の夢をかなえたかったのです


ぎっくり腰までよくなった!

BodyChanceで学ぶ過程で、

 

・フルートの演奏能力

・本番のアガリ症の克服

 

これらに多くの改善が見られました。それ以前の自分を思うと大ちがいです。

 

 

それから持病ともいえる腰痛の改善。劇的に良くなりました。毎冬、程度の差はあっても必ずぎっくり腰をやっていました。冬以外でも心身疲労が引き金になり、年中ぎっくり腰を頻繁に起こす人でした。はい、過去形です。今はほとんどやりません。

 

また、もしやってしまっても回復がとっても早くなりました。各種そろえていたコルセットやサポーターも、今はタンスの奥です。

 

 

次に体力。

 

フルートを吹いているときの疲れ方が変わりました。体力づくりのエクササイズは全くしていませんので年齢に逆らってスタミナがつくはずはないのですが、長時間吹いても以前よりスタミナが長持ちします。

 

たまーに行く山歩きでも、そのスタミナは実感できます。

 

 

他にも身体に起こった喜ばしい変化はいろいろとあるのですが、実は一番恩恵を感じているのはメンタル面の変化です。自分に対する信頼感が増して、とても充実しています。

 

身体の使い方や姿勢に関する勉強だと思われているアレクサンダー・テクニークですが、カラダだけでなくココロも一緒にとらえて学んでいます。


 

現在、アレクサンダー・テクニークの教師資格を得てみなさんにレッスンをするようになり、「プロフェッショナルな仕事がしたい」という夢はスタートしました。でもまだ本当に願いがかなっているかどうかわかりません。自分の学びをみなさんにどう伝えられるか、社会の役に立つ仕事になっているのか、これから出会うみなさんと一緒に探究し、ベストを尽くすことで答えが出るのではないかと思っています。



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2017年度音楽専門アレクサンダーテクニーク教師養成コースver1.pdf
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